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手書きカチンとは

トクサを何本か束ねて焼き、炭にしたものをカチン棒と言い、カチン棒を水に溶いた染料で染めた物をカチン染と言います。細い線で描くその柄いきをカチン柄と言い、カチン柄を筆で手描きした物が手描きカチンです。しかしながら現在はカチン棒が途絶えた為、墨で描きます。

工房内

歴史

カチンの歴史は古く、中世より以前から存在していました。
中世にはカチンと言う響きに縁起の良さを感じて多くの戦国武将達がカチンの着物を勝負服として愛用したと言われています。残念ながら江戸時代中期に友禅染が誕生すると段々と衰退して行き、今は細々と残っている状態です。

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​表現

手描きカチンは布に細い線で緻密なカチン柄を描く技法です。技法が極めてシンプルなだけに、その線の細さ、力強さ、鋭い切れ味が作品の命です。白い布に黒い墨で生き生きとした線を描き続ける緻密な柄は白と黒の精神的な世界観を清やかに表現しており、白く描き残した余白の美しさが際立っています。

制作工程

手描き

​図案おこし

枠場に反物を張る01.jpg

枠場に反物を張る

青花27_original (1).jpg

青花で下絵を描く

手描き

墨で線を一本一本手描きする

手描き

蒸し他の整理を経て
出来上がる

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